「異彩探訪」目利き選んだ果物のスイーツ

シャインマスカット、イチジク、ゴールデンパイン…。JR船橋法典駅近くに先月オープンした「果実問屋 にしかわ 船橋法典店」内のショーケースには、老舗の目利きが選んだ果物をふんだんに使ったケーキが並ぶ。開店時間の10時から商品が売り切れる15時前後まで、宝石箱のようなケースの前から客の姿が途切れることはない。

画像=野田店長

1935年創業、豊洲市場で青果仲卸を営む「丸大一」が経営。その果物の最もよい時季と産地を知り尽す立場から、お客が満足できる量を他店より安価で提供しようと、豊洲に続く2号店を構えた。

ラインナップは「ショート」(500円~)、「タルト」(同)、「フルーツオムレット」(450円~)ほか。ドリンクメニューもある。野田明子店長(30)は「イチジクなら1個以上。断面だけでなく中にもぎっしり入っています」と商品の魅力を話す。「イチゴが人気でも今、旬でないなら出さない」という。同じ種の果物でも、仕入れの状況で1日ごとに品種が変化することもある。

船橋法典は同社の西川輝久社長(49)の地元。社長は約10年、少年野球のコーチなどを務めていたことから「コロナ禍でも前のように子どもたちの歓声が聞きたい。おいしかったの言葉や笑顔がうれしい」と話す。

水曜定休(今後増える可能性あり)。藤原2‐17‐18‐102。℡047(712)2410