よりみちライブ 初演から18年、200回

きららホール(髙橋賴子館長)の「ちょっとよりみちライブ」が16日に開催200回を迎えた。緊急事態宣言発令中のため、無観客で動画を収録。30日から船橋市ホームページ内「ふなばし生涯学習チャンネル」で公開する。

画像=観客のいないホールで収録に臨む出演者たち

記念公演はオンライン 「こころのうた」
200回記念公演の題名は「こころのうた・思い出のうたコンサート」。船橋在住・ゆかりのバイオリニストやチェリスト、ソプラノ歌手ら5人が「里の秋」「この道」「見上げてごらん夜の星を」など約10曲を披露するおよそ60分間の演奏会だ。当初はホールに観客を招き「みんなで歌って節目を祝おうとの計画」(担当者)で、申込みは受付開始3時間足らずでいっぱいになったが、感染拡大を受け、無観客での収録に。歌声や拍手のないホールで出演者は心を込めて演奏した。担当者は「好きな場所で、好きな時間に一緒に歌ってもらえたら」と話す。
同ライブには03年の初演以来、延べ5万3466人が来場。平日の夜、買い物や仕事帰りの人々に「一日の疲れを忘れてほっとするひととき」を提供してきた。

出演者数は500人超。選出はホール職員によるもので、演奏技術だけではなくМC(演者が曲と曲の間にする雑談)などを含めた魅力を重視しているという。「メディアにはあまり出ていないが力のあるアーティストの発掘、提案」に注力し多くのファンを魅了してきた。

入場は無料。ジャンルに捉われないコラボレーションや、珍しい楽器の公演など「無料だからこそ冒険できる」と担当者。「有料公演では、多くの人が好きなアーティストやジャンルを選びがち。ここに来れば面白いものがある、新しい文化芸術との出合いがあると思ってもらえたら」。市民の期待に応えるべく300回を目指す。

次回は10月2日。船橋の郷土芸能「湊町ばか面踊り」を紹介する特別公演。定員132人(要申込)。問合せ℡(423)7261同ホール