船橋の待機児童 大幅減

厚生労働省が先月27日に公表した調査結果によると、認可保育園などに入れない「待機児童」は全国で5634人(今年4月時点)と過去最少だった。

船橋市の待機児童数は12人(同)で県内最多だった昨年の197人から大幅に減少した。一方で市の基準による待機児童数は448人(8月1日時点)だった。「特定の保育所のみを希望する」などの理由により国の定義から外れる「隠れ待機児童」はまだ多い。

市は6月から、保育園の利用が承諾された人数と利用調整の最低点数を公表している。保育認定課の担当者は「保護者の方が申請する際の目安となれば」と話す。

園選び「慎重」に
先月21日、「船橋ワーキングマザーの会」主催のオンライン講座が開催された。この日のテーマは「保活(保育園入園を目的とした親の活動)」。十数名が参加し、「新型コロナが心配で入園をためらっている」「一時保育で利用した保育園の雰囲気が好きで、どうしてもその園に入園させたいが点数が足りない」など、現状や悩みを打ち明けた。

この日の講師として参加した、待機児童問題に詳しい飯田陽子さんは「すごく大変なフェーズは抜けたが、『入れればどこでもいい』から『納得できる園に入園させたい』と園を選ぶ時代になった」などと話した。