将来につながる支援を NPOが復学、就労プログラム

発達障害などの影響で不登校になっている子どもの復学、就労支援プログラムが、本町1の心療内科「船橋はるかぜクリニック」の一室で実施されている。

運営するのは、不登校やひきこもりの若者の社会復帰を支援するNPO法人セカンドスペースだ。これまで高校生以上だった対象者を、小学4年~に引き下げた。

きっかけは昨年、代表の成瀬榮子さん(=写真左・72)が同クリニックの医師から相談を受けたことだった。近年、発達障害が広く周知され、診察に訪れる人が急増。「発達障害かも」と親が心配して連れてくるケースが多く、年々、患者が若年化しているという内容だった。

発達障害 不登校の一因に
「早い段階から、どんな問題に困っているか、何につまずいているかを見つける必要がある。一方で、落ち着きがない、集団生活が苦手、そんな子は昔からいたのに現代では発達障害と診断されることで、不登校になったり就職が困難になるケースもある。その子の将来につながる支援をしたかった」と成瀬さん。同クリニックからの「すぐ服用に頼るのではなく、学習面、生活面でのサポートが必要」との言葉に賛同した。

プログラムでは算数や漢字、英語などの学習に加え、発達障害の検査WISC(ウィスク)に関連した課題や生活習慣の改善に取り組んでいる。10時~13時は小学4年~高校生、午後は19歳~39歳。週4日、4カ月間通所する。

子どもたちの居場所は学校以外にもフリースクールなどの選択肢があるが、「発達障害の子にとって新しい集団生活はハードルが高い場合もある」という。「一人一人に向き合っていきたい。自信をつけてほしい」と話している。