「人」10代後半の若者を支える元高校教諭 吉永馨さん

生きづらさを抱える10代後半の若者を支えるNPO法人「ハイティーンズ サポートちば」を今夏、設立した。若者らの相談に乗り、食材の提供、就学、就労の手引きをする。

「若者が安心して学び生活できるようになること、一人ひとりが創造的な社会の担い手となることを目指している」

今秋には、県内複数のの夜間定時制高校内でコメなどを無料配布。そのほかにも、「居場所カフェ」の運営や実態調査などで個々の事情を把握して、福祉行政につなげる役目を担う。

「他人には世話になりたくない、その気持ちはよくわかりますが、これからは共存して自分を高める時代。一緒に進んでいきましょう」

元教諭。定時制高校に10年勤務し、「1日1食の生徒が3割」いる実情を知った。菓子で空腹をしのぐ子などに「温かい物を食べさせたい。冷たい食事は心にも影響する」。18年に県が定時制高校の給食を全校撤廃してからも、復活に向け声をあげた。

定時制高校には勤労学生だけでなく、虐待やいじめを受けた子、長く引きこもっていた人たちも通う。年代的に遠慮などから周囲にあまり支援を求めず、服装からも困窮状況などが分かりにくい。給食は、栄養補給だけでなくコミュニケーションの場としても機能していたが、「代わりが不足している。これから行政と一緒に食支援のシステムを見つけ出さなければ」と、家庭や学校に続く「第3の場」を用意した。

40年の教員生活で「すがる思いで来て、向かう先を見つけ一気に伸びていった」生徒たちを見送ってきた。海外で教育や福祉を学び「日本には形はあるが、個を尊重する中身が足りない」と感じた。いつでも弱者と共に。弱者とは「引かれたレールの上を進むしかなかった人、実情が伝わらないまま安心を奪われた人」という。

同団体では、ボランティアを募集中。19日にシンポジウム「高校生サポートの現場から」。