船橋市補正予算案 コロナ対策 75億円

緊急対策 第4弾
船橋市は新型コロナウイルス対策として、医療従事者への支援をはじめとした約75億円の施策を含む一般会計補正予算案を市議会に提出した。感染症への「緊急対策パッケージ」の第4弾にあたる。

パッケージは医療提供体制の整備と充実、生活支援、事業者支援の3つが軸。費用の大半は臨時交付金などの国庫支出金、県支出金を充て、市の貯金にあたる財政調整基金からは8140万円を切り崩した。

医療従事者に10万円給付
医療従事者への支援では、市の依頼で帰国者・接触者外来を設けた医療機関、県が新型コロナ感染症患者の入院受け入れを割り当てた医療機関を対象に、9月末まで10日間以上勤務した人に1人当たり10万円を給付する。病床を確保している機関の経費への補助、夜間もしくは休日にコロナの「疑い患者」の入院受け入れを行った機関への協力金支給も計上した。医療関係の予算額は約36億円。

「安全・安心な生活を守るための支援」には約30億円を割いた。高齢者施設への支援では、介護施設などの「簡易陰圧装置」の設置経費について助成する。教育では、国が進める公立小中学校の「1人1台」の端末整備を前倒しで実施。修学旅行のキャンセル料補助もある。テレワークやオンライン会議の環境整備なども盛り込んだ。

経済対策では、接触を減らすためのキャッシュレス決済の促進として、新たに導入した市内店舗に奨励金を交付する。11月から来年2月までの予定で、要件を満たした場合に1件につき2万円を補助する。

コロナ関連以外の事業も含めた補正額合計は約77億円。先月28日に開会した市議会定例会で審議中だ。