「コロナ対策店」にステッカー 実効性課題か

船橋市は新型コロナウイルスの感染防止に取り組んでいることを示す「コロナ対策登録店」が18日時点で331件になったと明らかにした。理美容店や小売店など、飲食店以外の登録も多いという。

市は5日から市内事業者の支援を目的に、同制度を開始した。工場や事務所も対象となる。従業員や利用者の体調管理、マスクの着用、距離の確保など15項目のほか、各種飲食店やライブハウス、カラオケといった業態別の対策を盛り込んだチェックリストがある。それらの全てに取り組んでいることが要件だ。市は事業所に「コロナ対策登録店」と書かれた円形のステッカー(=写真)、A4サイズのポスターを提供するほか、希望する事業所は市ホームページに掲載する。

商工振興課によると、事業者の側から登録制度を作ってほしいとの声があり、取り組みを始めたという。感染拡大で減少した客足を取り戻す狙いがある。一方、東京都による同様の「宣言ステッカー」で登録店舗から感染者集団(クラスター)が発生した事例もあり、実効性を疑問視する声も出ている。

担当者は「結果としてクラスターが出てしまう可能性はなくはない」とした上で、社会経済活動への支援の重要性も説明する。「事業者は営業を続けざるを得ない。登録事業所には万全を期していただき、お客様も気を付けていただければ」としている。