習志野少年野球 9カ月ぶりに快音響く

新型コロナウイルスの影響で、長らく開催が見送られてきた習志野市の小学生野球が再開した。今年度初の公式戦となる夏季大会で、市少年野球連盟が主催する大会としては9カ月ぶり。試合を待ちに待った選手らは球場に快音を響かせた。

画像=3点本塁打を放つ中村(谷津)

秋津3の第一カッター球場などで1、2日に計10試合が行われた。開会式は実施せず、前年度覇者の習志野フェニックスのみがグラウンドで優勝旗を返還。密集を避けるため、ファールゾーン内に仮設のベンチを設置して席数を増やし、試合開始と終了時の整列もベンチ前で行った。

初日の同球場第1試合では、クラブチームの谷津サザナミと向山ファイターズが対戦。谷津は初回から長打攻勢で大量点を挙げ、快勝した。投打で活躍した谷津の中村啓太主将(6年)は、活動休止期間にシャドーピッチングや素振りを重ね、試合再開に備えてきたという。「早くやりたい気持ちもあったが、我慢していた。久しぶりの試合で緊張したけど、改めて野球の楽しさが分かった」と喜びをかみ締めた。

市連盟によると、コロナ禍で複数の大会が中止となったほか、校庭が使用できず、各チームの練習が再開されたのは7月になってから。目標が定まらない状況では選手や指導者の士気は下がるが、体力や技術の低下によるケガの恐れもあるため、試合再開の時期を慎重に検討してきたという。中川内由則会長(80)は「やはり練習不足。例年の夏ならできる守備の連携ができていない。ブランクは大きいね」と白球を追う選手らを見つめていた。

大会はトーナメント方式で、袖ケ浦ボーイズ、谷津サザナミ、ならしのフレンズ、大久保フロッグスが4強に進出。16日に同球場で準決勝、決勝が行われる予定だ。

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