干潟から珍客、見つけたら救出を

谷津干潟自然観察センターで目を凝らすと、何かが床の上で移動している。その正体は、干潟から迷い込んで来たアカテガニ(=写真)だ。

毎年、梅雨から夏にかけて入口ドアの隙間から入り込むという。体長7~8㍉ほどの稚ガニがほとんどで、多い日には40匹ほど。「今年は割と多い。たくさん生まれたということ」と同センター職員の小山史子さんは喜んでいる。

普段は水辺の陸地に生息する。夏になるとメスは産卵のために海岸や河口に移動し、子どもを水中に放つ。センターに入り込んだカニは、生まれて間もない迷子たちだ。

特設の水槽に集められたカニは、夕方にスタッフが干潟へ帰している。「自分で干潟に戻って行けず、干からびてしまう」ため、来場者に救出を呼び掛けている。