新京成、全線高架運行開始

鎌ケ谷市内で行われてきた新京成線の連続立体交差事業で、下り線に続き松戸方面行きの上り線がこのほど完成し、1日から上下線での高架運行が始まった。先月26日には新鎌ケ谷駅近辺で記念式典が開かれ、森田健作県知事らがテープカットを行った。
式典では、清水聖士鎌ケ谷市長が「11万人の鎌ケ谷市民が待ち望んでいた。新鎌ケ谷、初富、北初富の3つの新駅は、山手線の高輪ゲートウェイ駅に負けないすばらしい駅になったと自負している」とあいさつ。着手前にあった12カ所の踏切が撤去されたことに触れ、懸案である交通渋滞の解消や、踏切事故防止への期待を語った。新京成電鉄の眞下幸人社長は「鎌ケ谷は都市整備が進み、大変な変貌を遂げる。地域密着型の企業として、地域の発展に努めたい」と話した。
高架化区間は鎌ケ谷大仏―くぬぎ山駅間の延長約3・3㌔。同事業は1999年から同電鉄、県、市が進めてきた。