16年後、船橋の街は東邦大生が「未来地図」作成 市内の人口分布 二極化

 船橋市内の将来の人口分布や緑地面積をシミュレーションした「船橋の立体未来地図」を東邦大学の学生らが作成した。市から提供を受けた土地利用データなどを基に、船橋の街の過去20年の変化と、2035年までの予測を立体の白地図にプロジェクターで映し出すもの。きょう3日と4日に開かれるオープンキャンパスで一般公開する。
同大理学部生命圏環境科学科の学生らによるプロジェクト。行政計画や環境問題を研究する同学科の柴田裕希准教授(35)は「行政や企業の意思決定は、自然環境や人間社会に影響をもたらす。若者も含めて長期的な視点で見ていかなければならない」と話す。映像で地図に映し出すことで街の変化を直感的に理解できる。「私たちが市の政策についての分析を通じて将来を予測し、市民にとって街づくりの判断材料になれば」とプロジェクトの狙いを話す。
映像は約3分間。まずは市内35万区画の土地用途を洗い出し、最新の統計解析とモデルシミュレーションを使用した。海外では街づくりによく取り入れられる手法という。
船橋市の人口は25年を境に減少に転じる見込み。同プロジェクトによる予測では、船橋駅や新船橋駅周辺、前原駅や薬園台駅周辺に人が集まる一方で、北部地域は人口減少が進み、市内で二極化が進む。
市内の緑地は過去20年間で宅地化などによって8%減少したが、市が進める「コンパクトシティ政策」が成功した場合、35年には市全体の緑地量が現在に比べ0・4%ほど増加する可能性がある。これに伴い、緑地の持つ機能である空気中の汚染物質を取り除くなどの調整サービスが増加する一方、人口分布の変化に伴って公園緑地の利便性などの文化的サービスはわずかながら低下する可能性もある、としている。
6月の環境フェアで模型をプレ公開したところ、来場者のさまざまな考えを聞くことができ、議論の必要性も感じた、と学生らは話す。プロジェクト代表の福村龍星さん(19)は「今後も改良を重ねる」という。伊藤夏生さん(25)は「船橋市では過去に例のない長期間を対象とした大規模な土地利用情報の分析になった。街づくりを考えるきっかけになれば」と話した。
各日10時~15時公開。