「船橋にんじん」 出荷最盛期

特産品の「船橋にんじん」の季節が始まった。
船橋にんじんは地域団体商標に登録され、市町村単位では約30万ケースと県内一の生産量を誇る。先月26日からは甘味が強くジュースや生食に向く人気品種「ベーターリッチ」が出荷され、6月上旬まで約1万ケースが食卓に届けられる。
船橋ベーターキャロット組合では7軒の農家が収穫作業に大忙し。古和釜町では緑一色の畑で農作業車が小気味よくニンジンを掘り出していた。一方、10年ほど前から主力となったベーターリッチは、連作障害の影響で生産量は年々減少している。
石神辰巳組合長(51)は「ここ数年、生産者は苦しい中でベーターを待っているお客様に届けようと作っている状況。この品種を残すために、市農業センターや県と協力して解決の糸口を探っている」と話した。