紙芝居と絵本 利点を融合 手作り絵本館 「にゃ~トピア」

紙芝居と絵本が融合した「かみしばい絵本」を手作り絵本館「にゃ~トピア」(津田沼7)の塩谷博晴代表(68)と長岡陽子館長(70)が考案した。
形状はほぼ一般的な絵本で、テーブルやひざの上に「L字」型に広げて使用する。「飛び出す絵本」のような仕掛けもあり、その脇にある文章を上から見下ろすように読む。
我が子などと同じ向きで「読む」絵本に対し、大勢の聞き手と向かい合い声色を変えながら「演じる」紙芝居。コンパクトで手軽に持ち運べる絵本と、紙芝居ならではの「迫力やコミュニケーション」など双方の利点を生かしたアイデアだ。
「絵本の読み方、紙芝居の演じ方にはそれぞれ流儀があり、邪道と言われるかもしれないが、こんな世界があっても良いのでは」と塩谷さんは話す。
同館は日本初の手作り絵本館として06年にオープン。独自の「手づくり本」キットを製作し、来館者の需要に応えてきた。かみしばい絵本の考案のきっかけは約10年前。戦争体験を紙芝居にまとめ公園などで口演していた高齢女性から「風が強い日には重い舞台(木枠)を乗せた自転車が倒れ紙絵がバラバラになってしまう」と相談を受けたこと。「ならばこんなのはどうか」とその時に提案したアイデアを基に完成させた。
今後は、教育機関や公民館、高齢者施設などで活用したいという。