伝統芸能を身近に 薬円台小児童が落語に挑戦

薬円台小(大場雅俊校長)で4日、寄席などの伝統芸能を体験する「薬小寄席」が開かれ、児童が落語や南京玉すだれなどに挑戦した。
日本の文化に触れることで子どもたちの創造力などを養おうという文化庁の主催事業。落語家の桂小春団治さんらが同小を訪れ、一流の芸を披露した。
児童らも太鼓をたたいて寄席の雰囲気作りに一役買い、大道芸の南京玉すだれでは、児童らが口上を述べながら技を披露した。
また、事前に指導を受けた4年生の児童3人が創作落語に挑戦。犬のしつけを題材にした演目では「お座り、と言ったら公園の人がみんな座っちゃった。お回り、と言ったらお巡りさんが来ちゃった」と落ちをつけ、聴衆の笑いを誘っていた。
高座に上がった橋口直登くんは「暗記と振り付けが難しくて、何度も練習した。テレビで見ても面白くないイメージだったけど、やってみたら楽しかった」と笑顔を見せた。
国語の授業で落語を学んだ4年生の児童が寄席に先立ち、チケット作りや舞台の設営なども行った。大場校長は「古典文化を身近に感じることで、ふるさと意識を高めてもらえれば」と話した。